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2025/11/21: 罅 自主企画 "何もない日々から" について



はじめに


罅(hibi)のカヤハラ(Gt.Vo.)です。今日は罅の自主企画 "何もない日々から" について記事を書きます。よろしくお願いします。


企画について


2025/11/22に下北沢LIVE HAUSにて、自主企画"何もない日々から"を開催します。
取り置き予約フォームから予約可能です。ぜひお越しください。
タイトル"何もない日々から"は、バンド名(罅)と同様に椎名もたさんの"アストロノーツ"という曲の歌詞から引用しました。

flyer

この山?はp5.jsで描きました。


メコンについて


メコンはね~~~……本当に本当良いバンドです。対バンというより普通に客として楽しみなくらい!
罅の初ライブで対バンが決まったことをきっかけに知り、ライブ前から曲を歌えるほど聴きこんでいたくらいにハマりました。
(ブッキングしてくれたアヤゾさん本当にありがとう)
そしてライブを見て、感動のあまり打ち上げで初対面のメコンの面々に対しオタク早口をかまし(本当にごめん)、話していくうちに同い年だということが分かり、仲良くなりました。
特にギターボーカルの鶴岡とは音楽の趣味に近いところがあるうえに、使っているギターが型番まで同じ(製造時期も相当近い)で、サシ飲みするくらいの仲になりました。
メコンの面々のことは本当に天才だと思っているのですが、それを鼻にかける雰囲気もなく(というか自覚がない?)、親しみやすくて最高です。

メコンの音楽には、キリンジや星野源をはじめとした日本の「工夫を凝らしたオケにとにかく良いメロディが乗ったポップス」の系譜を感じます。
メコンの曲はどれもメロディが良くて耳なじみが良いのですが、コード進行を紐解いて見るとかなりテクニカルな部分転調をしていたりします。(鶴岡には自覚がないらしい、恐ろしい。)
一方、そこに各メンバーの幅広い趣味/興味が混ざることで、ただの「日本のポップス」で終わらない面白さが生まれていると思います。
そこにドラマチックでありながらどこかシュールでシニカルな側面を持つ歌詞が乗っていて……、こんなんそりゃ全員好きやろ……。

メコンの曲の中で俺が特に好きな曲は "異星人" です。
この曲はまさに前述した「工夫を凝らしたオケにとにかく良いメロディが乗ったポップス」の典型で、シンプルな曲に見えて部分転調がエグい。
そしてその部分転調に衒いが一切なく、ただ「曲を良くするための手段」として使われているのがすごい。
また、歌詞も本当に良い!
歌詞には「音のある世界で生まれた僕」が「音のない世界で生まれた異星人のお父さん」に向けて何かを伝えるために逡巡する姿が描かれています。
どうやったらこんな良い歌詞思いつくんだよ……。


お父さんの世界の意思伝達方法を示す?ように「ピポポポポー」みたいな音が鳴るところ、最高です。


portについて


portかっこいいですよね~~~マジで。マジでかっこいい。
portとの出会いは遡ること数年、「隣のチームに音楽好きが入ってきたらしい」という噂を聞いたところから始まりました。
弊部署では自己紹介用に自分の人となりについて資料を作る風習があり、それを見たら好きな音楽欄の末尾に「midwest emo」とありました。(そんなことある?)
それを見て話しかけて即意気投合して音楽談義をしていたらportというバンドをやっていると教えてもらい、聴いてみたらかっこよすぎてビビりました。
(会社の同僚がやっているバンドがこんなにかっこいいことありますか?)
そんな経緯でportのすださん(本当はすださんではない)と知り合い、今回お誘いしました。 ちなみに、ドラムのすださん(本当はすださんではない)をすださんと呼んでいたら、本当のすださん(Ba.)が加入されて最近マジで混乱しています。
(意味不明な文章になっていると思いますが全部本当です。)
以上、ファニーに書いていますが、自分にとってportは本当に偉大でリスペクトしているバンドで、まさか今回出演してもらえると思っておらず本当に嬉しいです。
大先輩の胸を借りる気持ちで頑張ります。

俺はportの音楽は「Cap'n JazzやAlgernon Cadwalladerを始めとする90'sエモを基盤に、インディーロックなどの周辺ジャンルを混ぜ、ジャパニーズエモ/オルタナの歌心で歌い上げる音楽」と解釈しています。(間違ってたらすみません)
エモinspiredなバンドは最近のオルタナブームもあり数多ありますが、portは群を抜いて「純粋」な印象があります。
自分も90'sエモフォロワーとして罅の曲を書いていますが、どうしても純粋になりきれず、かといって外しきることもできず……。
そんな中でportは本当にソリッドでかっこよくて羨ましいです。俺たちもこうなりたかった。
恐らくこの純粋さはひとえに先達が残した音楽への愛と敬意から生まれるのでは、と(俺は勝手に)考えています。
それって一番かっこいいじゃんね……。

portの曲の中で特に好きな曲は "Beacons On Yr Side" です。
portの曲はどの曲にも "系譜" が見えるのがすごく好きなんですよね……。
この曲もそうで、一つ一つの展開/フレーズに先達へのリスペクトが垣間見え、それを糧に産み出されるオリジナリティがマジで良いなと思っています。
パワフルかつセンチメンタルに突き進む序盤、シンガロングからなだれ込む中盤、崩れ落ちそうなバランスで駆け抜ける終盤、どこを取っても隙がない!!
あとは先日のBeacons企画でこの曲を演奏していたとき、お客さんたちが「クリーンアルペジオフレーズなのに合唱し始めるやつ」をやっていてウケました。
(それ外タレのライブでやるやつじゃない?portが積み上げてきたキャリアの長さとお客さんたちの愛を感じてめちゃめちゃよかった。)


かっけ~~~ずるい~~~!!俺だってできるならこんな音楽やりたい。


サバノオミソニーについて


サバノオミソニーはね〜〜〜……。マジで言葉では言い表せないですね……。
俺とギターのべるとベースのれねは高校時代に「アルニカ」という同じバンドで活動していた経緯があります。
アルニカは受験などもあり1年と短い活動期間でしたが、中身は本当に濃密で、自分の人生の中でも欠かせなかった大きな存在、と言えると思います。
嬉しいこともたくさんあったし、しんどいこともたくさん経験しました。(俺がガキすぎてケンカもした。マジでごめん。)

そんなアルニカが解散し、高校を卒業した後は自分が名古屋に引っ越したこともあり、それぞれ別の音楽活動を始めました。
その中で2人がサバノオミソニーを結成して活動を始めたと知って聴き、めちゃめちゃ良くて勝手ながら嬉しい気持ちでリリースを追いかけていました。
一方、自分が音楽と関われなかった時期には、正直悔しくて二人の音楽をうまく聴けない時期もありました。
そういった中で、自分も胸を張って同じ舞台に立てる日が来たのが本当に嬉しいです。当日は久々にやり合いましょう。

サバノオミソニーの音楽について、やはりまず特筆すべきは「コンポーザーが3人いる」ことだと思います。
コンポーザーが3人いるバンドがそもそも珍しいと思いますが、サバノオミソニーの場合は3人の曲の個性と統一感のバランスが特にすごいと思います。
各曲にそれぞれの個性やバックグラウンドが色濃く出つつも、一聴して誰が書いた曲か分からないくらいに統一感があり、
詞世界についても同様で、各々違うテーマについて描きつつも、登場人物たちが皆同じ世界線にいるような感覚を持ちます。
「部屋、時計、夢、魔法」といった歌詞に頻出するモチーフが共通しているのも大きいのかな。
「3人それぞれの曲に良さがありつつ個性がある」と言えば簡単ですが、なんというかサバノオミソニーの場合はそれが極まっているというか……。
これはバンドとしてのキャリアの長さが可能にしていることなんですかね?すごく興味深いなといつも思います。

サバノオミソニーの曲の中で俺が特に好きなのは "gray town" です。
こんなん泣くでしょ。
まず曲がめちゃめちゃ良い。メロディ、コード、展開どれをとっても隙がなくかっこいい。
その上で歌詞がマジで良い。「gray town / 君を傷つけた / 悲しみが全て / 旅路の盾となるように」 ← !!??!?
いやこんなん泣くでしょ……。


ライブアレンジもマジでかっこいい。


ゆいにしおについて


ゆいにしお(以下ゆいにし)は僕にとって大学時代の軽音サークルの後輩にあたります。
ゆいにしには出会ったころから無茶ぶりばかりしていて、入部早々フォークポップトリオを組ませたり(俺はアコベを買うといって結局その後3年間買わなかった)、
かと思えば急にドリームポップトリオを組ませたり(ゆいにしにクソ重いラックエフェクターを毎ライブ持ち歩かせてた)、
かと思えば普通に良いシティポップバンドを組ませたりしていたのでした。毎回嫌な顔1つせずやってくれてマジでありがとう。
今回も「コーラスだけじゃなくて鍵盤もお願いしたい」と無茶ぶりしたところどうにか引き受けてくれました。(LINEで「ケケ鍵盤!?」って返ってきた。ごめん。)
罅とゆいにしの5人のLINEグループがあるのですが、ゆいにしは「ポ」とか「ウニャ」とか言っていて若干心配になることもあります。大丈夫でしょうか。

ゆいにしおの音楽について、渋谷系やシティポップなど評する言葉はたくさんありつつも、俺は「マジもんのポップス」だと思っています。
良いポップスはその音楽的な強度ゆえに背景にあるジャンルすら透けてその音楽だけが見える節があると俺は思っていて、それです。
コード進行やメロディなど、マジでどう考えているのか想像がつかないくらい異次元に良いものばかりで、どうやったらこんな曲書けるんだろうといつも思います。
その引き出しの多さから「マジで良い音楽をたくさん聴いて育ってきたんだろうな」という謎の感想を毎回得ます。
また、ゆいにしの歌詞は普遍的な日常の中にある感情を描かれているのですが、時々ガチで芯食った表現で刺しに来るところが好きです。
「だいたいの焦りは意味がない」← それは本当にそう。

好きなゆいにしの曲は無数にあって選ぶのが難しいのですが、直近では "セルフハグ・ビッグラブ" がすごく好きです。
サビのハーモニックマイナー→セカンダリードミナント→パラレルマイナーの流れ(あってる?)とか、たぶん音楽の教科書に載せたほうがいいと思います。
このコード進行ってどこルーツなんですか?やっぱりCymbalsとかなのかな……。
それでいて衒いが全くないのがやっぱり良いですよね。そこもポップス然としている……。
「セルフハグ・ビッグラヴ」というキャッチーな歌詞に良メロも乗り、こんなん最高ですよね、と思っています。


「わすれないで / おっきな愛を」 ← 本当にね……。


おわりに


というわけで、罅自主企画 "何もない日々から" についての記事でした。
気になった方はぜひ企画へお越しください!取り置き予約フォームから予約可能です。